国内コンペティション 短編部門
恵子さんと私
Keiko-san and I
- 上映日時
- 7/17(月・祝)10:30 多目的ホール
- 7/21(金)17:00 映像ホール
- 配信日時
- 7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
育ての母はヒト型AI。
身体接触が禁忌の近未来にAIと人の心の関わりを描くSF作品。
感染症の蔓延を機に、ヒト型AIの利用が一般化した日本。小山家の娘・愛理の教育と家事を長年担ってきたAI「野上恵子」は、作業ミスが増加。母親の理子は新型へ交換しようとするが、愛理は反発する。
©山本裕里子
監督:山本裕里子
出演:漆畑みなみ、みやべほの、上村愛香、稲葉祐子
2023年 / 日本 / 23分
小さな頃から、朝、おはようと挨拶を交わすのは恵子さん。家事をして、食事を作り、勉強も教えてくれる。実の親との身体接触を禁じられている近未来では、子どもにとってヒト型AIは最も身近な存在となる。その大切な存在の「アップデート」のため新型との交換を受け入れられない娘。モニター越しの対話で説得を試みる母。新型の恵子さんは記憶を引き継ぐ。身体が入れ替わったらそれは恵子さんではないの?人間とAIの関りを通し、記憶と自己同一性という哲学的な問いをも投げかける本作を、最小限かつ効果的なVFXを用いて描くのは、本作が初監督となる山本裕里子。ニューシネマワークショップで学び、東京フィルメックスのボランティアスタッフを経験。日中韓合作映画『湖底の空』(19)脚本協力など活動を続けている。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:山本裕里子
1972年生まれ。ニューシネマワークショップで2001年にBCコース、2010年に企画講座を受講。2012年より東京フィルメックスにボランティアスタッフとして参加。日中韓合作映画『湖底の空』(19)脚本協力。監督作品の発表は本作が初めて。
メッセージ
自分を育ててくれた人との別れに直面した子どもの気持ちを、相手がAIという設定で描きました。母親あるいはAIシッターの立場で観ることもできるかと思います。素晴らしいキャストとスタッフによって、この話の世界が具現化されました。是非多くの方にご覧いただきたいです。