国内コンペティション 短編部門
勝手に死ぬな
Don’t Go
- 上映日時
- 7/17(月・祝)13:50 多目的ホール
- 7/21(金)10:30 映像ホール
- 配信日時
- 7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
最期に遺した秘密を追って。
父の記憶を辿る家族のロードムービー。
死んだ人間の記憶の断片を、特殊な装置を使って覗き見ることができる世界。海辺の町で交通事故に遭い急逝した父は、なぜか行き先を家族に偽っていた。遺された家族は真相を確かめるべく、亡き父の記憶に潜入する。
©DrunkenBird
監督:天野大地
出演:金田誠一郎、田中陸、永田佑衣、竹下かおり、村上航、横山美智代
2023年 / 日本 / 25分
誰にでもいつか必ず訪れる、近しい人との死別。人類にとって永遠のテーマのひとつである題材に「死んだ人の記憶の中に入る」というSF設定で挑んだ本作。とぼけた調子の父親と、死の実感が湧かない家族との些細なやり取りにもセンスが光り、センチメンタルに寄り過ぎない軽妙さと心地よさに包まれている。監督はカリフォルニア芸術大学映画学部で学んだ天野大地。これまでに『私の神は死なない』(19)がチェコのイフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭で上映され、『見知らぬ人の痛み』(21)が第39回釜山国際短編映画祭、第40回CAAM映画祭に入選、第17回札幌国際短編映画祭では最優秀国内作品賞とジャパン・プレミア・アワードを受賞している。製作は2021年の本映画祭でSKIPシティアワードを受賞した『カウンセラー』(21)のプロデューサーでもある百々保之が務めている。本映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
監督:天野大地
1988年東京都生まれ。カリフォルニア芸術大学映画学部を卒業。2019年に監督した『私の神は死なない』がチェコのJi.hlava IDFF(イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭)で上映。第5回MOON CINEMA PROJECTで企画グランプリを受賞した『見知らぬ人の痛み』(21)は第39回釜山国際短編映画祭や第40回CAAM映画祭で上映されたほか、第17回札幌国際短編映画祭で最優秀国内作品賞を受賞。
メッセージ
年齢を重ねるにつれて、いつかやってくる大切な人の死をだんだんとリアルに意識するようになった。自然と物語には「死」が関係してきた。ただ、ストレートにセンチメンタルな話にはしたくなかった。念頭にあったイメージは「SF、家族、ロードムービー」。死と記憶という普遍的な題材をあまり見たことがないジャンルの組み合わせで描くことで、新鮮な驚きを感じてほしい。