国際コンペティション

僕が見た夢
I Woke Up with a Dream|Desperté con un sueño

上映日時
7/17(月・祝)17:00 多目的ホール
7/20(木)14:20 映像ホール
配信日時
7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
本映画祭2018観客賞『家(うち)へ帰ろう』の
パブロ・ソラルス監督最新作。

フェリペは母が嫌う演技のクラスに通っているが、その教師からフェリペの父は俳優だったと聞かされる。ある日、教師から映画のオーディションの話を受けると、街へ向かい、父の死以来疎遠になった祖母に会いに行く。

©Marcelo Iaccarino

監督:パブロ・ソラルス
出演:ルーカス・フェロ、ロミーナ・ペルーフォ、ミレラ・パスクアル

2022年 / アルゼンチン、ウルグアイ / 76分

 

ひとりの少年が亡くなった父の過去を辿る小さな物語だが、パブロ・ソラルス監督の熟練した演出により、エンディングに向かって怒涛の感動が押し寄せる傑作となっている。すでに本作は、今年のベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でインターナショナル・プレミアされ、スペイン語映画を集めたマラガ映画祭では批評家審査員特別賞を受賞した。ソラルス監督は、本映画祭には2018年に前作『家(うち)へ帰ろう』(映画祭上映タイトル『ザ・ラスト・スーツ』)で参加し、外国映画の監督としては本映画祭の20回の歴史で初めて、2度目のノミネートを果たした。なお、『家(うち)へ帰ろう』は映画祭に来場した多くの観客から「涙が止まらなかった」という反応を得て、圧倒的な人気で観客賞を受賞。その後劇場公開され、スマッシュ・ヒットとなっている。フェリペを演じたルーカス・フェロの柔和な魅力もあり、本作も観客から絶賛をもって迎えられるだろう。


監督:パブロ・ソラルス

監督:パブロ・ソラルス

脚本家、映画監督、俳優、教師。ブエノスアイレス演劇学校卒業後、コロンビア・カレッジ・シカゴで映画制作を学ぶ。『Minimal Stories』(02)、『A Boyfriend for My Wife』(08)、『I Married a Dumbass』(16)などの脚本を手掛けた。初長編監督作『Together Forever』(11)を経て、『家(うち)へ帰ろう』(17)を監督。本作は第73回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門でプレミア上映され、第26回マラガ国際映画祭で批評家審査員特別賞を受賞した。

メッセージ

今回、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023に参加できることは大きな名誉であり喜びです。本作は、コロナ禍で身動きが取れなかった期間に、ウルグアイのラ・パロマとモンテビデオで愛を込めて作りました。本作で伝えたい物語と思いは、もともとルーカス・フェロの創造力から生まれたものです。まだ12歳の彼は、夏休みの脚本ワークショップで一生懸命に物語を創りあげ、のちに私がそれを脚本に仕上げました。私にとって、これは仕事ではなく自然に始まったものであり、完成するまで一度も途絶えることはありませんでした。この共同作業による作品を分かち合えること、この物語や、特にラ・パロマの雰囲気や風、海の音、生活のリズムを知ってもらえることがとても嬉しいです。その小さくて静かな村はウルグアイという小国の北東深くにありますが、私は生まれ故郷ではないこの国を、愛のために選びました。


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