国際コンペティション
シックス・ウィークス
Six Weeks|Hat hét
- 上映日時
- 7/16(日)10:30 多目的ホール
- 7/19(水)13:50 映像ホール
- 配信日時
- 7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
本作は作品権利上の都合により、オンラインでの視聴回数には制限があります。映画祭期間中であっても、再生回数が500回に達した時点で配信終了となります。予めご了承ください。
養子に出したわが子を取り戻す猶予の6週間。
それは、自分自身と向き合う大切な時間。
有望な卓球選手の高校生ゾフィは、情緒不安定な母ベアと幼い妹メシの3人暮らし。すでに中絶ができない時期に妊娠が判明したゾフィは、子を望むカップルに養子に出すことを決意するが、ベアはそれを受け入れられなかった。
©Sparks Ltd.
監督:ノエミ・ヴェロニカ・サコニー
出演:カタリン・ローマン、ジュジャ・ヤーロ、ラナ・シュタウルスキ、モーニ・バルシャイ、アンドラーシュ・メーサーロシュ、キッティ・ケレステシ、カタリン・タカーチ、アンナ・ジェルジ
2022年 / ハンガリー / 96分
ハンガリーでは2014年に法案が改正され、養子縁組が成立していても、出産をした日から6週間の間に実母が気持ちを変えた場合、子どもを取り戻すことが可能になった。本作では、ゾフィはこの6週間の間に様々な人生の選択を迫られ、観客は彼女の激しい心情の揺らぎを追体験することになる。この風格ある秀作で長編デビューを飾ったのは、ドキュメンタリーの経験が豊富なノエミ・ヴェロニカ・サコニー。サラエボ国際映画祭のコンペティション部門でワールド・プレミアされた本作は、タリン・ブラックナイト映画祭のジャストフィルム(青少年映画)部門でグランプリを受賞するなど、世界中ですでに高い評価を得ている。特に、ゾフィを演じたカタリン・ローマンは役が憑依したかのような見事な演技を披露し、ドキュメンタリー映像のような至近のクロースアップの多用からも、サコニー監督が彼女を全面的に信頼していることが伺える。
監督:ノエミ・ヴェロニカ・サコニー
1987年ハンガリー生まれ。フリーランスの映画監督、プロデューサー。ハンガリーとドイツで国際関係学を学んだ後、奨学金を得て北京電影学院で映画を学ぶ。中国から帰国後、ブダペストの演劇映画芸術大学ドキュメンタリー演出修士コースに進み、2015年に修了した。2017年から2018年にかけて、NY大学ティッシュスクールの修士プログラムに在籍。現在、ブダペストを拠点とする制作会社Match Frame Productionsを立ち上げ、社会問題を扱うドキュメンタリーや短編作品の制作を手掛ける。監督として初の長編ドキュメンタリー『Afterglow』(18)を、そして初長編劇映画となる本作を完成させた。短編『Magic Whistle』(19)は、ハンガリー年間最優秀短編映画賞にノミネートされた。直近では長編ドキュメンタリー4本とVRプロジェクトをプロデュース。2015年、2019年、2021年にサンダンス・ドキュメンタリー・フィルム・プログラムの助成監督に選出された。
メッセージ
世間の人々は、生みの母親が実際にどんな経験をしているのか知ることも、理解することもなく、汚名を着せます。本作を通して、彼らが間違っていることを証明し、難しい決断を下す多くの少女、女性、母親たちを力づけ、抱きしめてあげたいと思っています。