国内コンペティション 長編部門
地球星人(エイリアン)は空想する
Alien's Daydream
- 上映日時
- 7/18(火)17:30 多目的ホール
- 7/22(土)15:40 映像ホール
- 配信日時
- 7/22(土)10:00 ~ 7/26(水)23:00
UFO遭遇情報に端を発する、数々の不可解な出来事。
深まる謎の先にある真実とは?
正義感が強く、嘘を憎む記者・宇藤のもとに、「UFOのまち」石川県羽咋市で起きた「大学生エイリアンアブダクション事件」のネタが舞い込む。その嘘を暴こうと取材を始めた宇藤は、不可解な事件の沼に嵌っていく。
©世田谷センスマンズ
監督:松本佳樹
出演:田中祐吉、山田なつき、アライジン、中村更紗、村松和輝、星能豊、ひろえるか、小夏いっこ、町田英太朗、西村優太郎、大城規彦、西よしお、藤澤克己
2023年 / 日本 / 99分
タイトルから想像されるゆるめのSF作品とは裏腹に、社会的メッセージを持つ真っ向エンターテインメントとして驚くべき完成度を誇る本作。カメラワークやカットバック、さらにロケーション選びからハイセンスなVFXなど、ビジュアルには一貫した独自のスタイルを備え、何よりいかにも嘘くさいUFO情報のストーリーが、地球を越え宇宙に繋がる世界観へ拡がってゆく脚本には、誰もが興奮を覚えるはずである。監督は、脚本、編集のみならず、美術や撮影にも携わる八面六臂の活躍をみせた松本佳樹。本作が長編デビューとなる。事件を通して自身と対峙することになる難役の雑誌記者宇藤を演じたのは、石川県を拠点とする劇団アンゲルスの舞台に数多く出演する田中祐吉。そして、物語の中心を担う乃愛役、山田なつきのミステリアスな表情と佇まいには圧倒される。なお、作中で印象的に使われる絵に、松本監督と共同でクレジットされている点も興味深い。
監督:松本佳樹
子どもの頃から平成ライダーに影響を受け、高校の文化祭でヒーローショー&映像制作をしたことがきっかけで気づけば映画の沼に。神戸芸術工科大学映像表現学科映画コースにて石井岳龍監督から映画を学び、卒業後は就職して働きながら映画を撮影。2022年に奈良から上京し、仲間と共に映像制作団体「世田谷センスマンズ」を発足。編集を中心に様々な作品に関わる。
メッセージ
元はと言えば「石川在住の俳優を主演に石川県でちょっとした映画を撮る」ぐらいの企画だったはずが、僕の筆がノリにノった結果、長編作品ができるに至りました。信頼するメインスタッフ二人と素敵なキャストの皆さんにご協力いただき完成したこの“空想”が、ご覧になる地球星人の皆様を楽しませられたなら嬉しいです。