アニメーションコンペティション部門
アニメーション(合計97分)
アチラカセカイ/Achiraka World
<2015年/日本/20分>
ロボット研究所の博士は興味のないことはからっきしダメな性格。研究所はゴミの山で汚れっぱなし。ある日、研究所を尋ねてきた女性に一目惚れしてしまった博士は掃除ロボットを作って研究所をキレイにしようと企てるが…。
©三島 敦
監督:三島 敦
1974年生まれ。幼児期は大阪で育ち青年時代を名古屋で過ごす。専門学校中退後、ゲーム業界に就職し15年間複数の会社を渡り歩く。
AGE OF OBSCURE/Age of Obscure
<2015年/日本/4分>
―世界が誕生する前、世界は形がなくあいまいだった―。真っ黒な画面に「色」が広がり「音」が流れ、抽象風景が繰り広げられる。国内外で活躍する二人の監督の個性が、Twothの音楽の上でぶつかり合う。
©MIRAI MIZUE ONOHANA
監督:水江 未来
細胞や幾何学図形を用いた物語のない短編アニメーションで海外映画祭での発表を続けている。ベルリン映画祭、ベネチア映画祭でワールドプレミア上映。アヌシー国際アニメーション映画祭では二度の受賞経験がある。
監督:小野 ハナ
2014年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。デビュー作の『澱みの騒ぎ』(14)でオタワ国際アニメーション映画祭卒業制作部門佳作、毎日映画コンクール大藤信郎賞などを受賞。アニメートにおける身体性や心理性の模索、心象風景や記憶の描写などを主軸に活動中。
こんぷれっくす×コンプレックス/complex × COMPLEX
<2015年/日本/24分>
大人に憧れている中学二年生のゆい。わき毛が大人の象徴だと思い込み、クラス1わき毛の濃い男子、武尾に興味を持つ。それは恋か、憧れか。思春期の可笑しくも淡い心の揺れ動きが訥々とした会話とともに健やかに描き出される。
©PANPOKOPINA
監督:ふくだ みゆき
群馬県出身。金沢学院大学を卒業後、映画監督を目指して上京。アニメーションやイラストを中心に活動。2013年には短編実写映画『マシュマロ☓ぺいん』を初監督し、国内映画祭で5冠を受賞。本作は約5年ぶりとなるアニメーション監督作品。
Happy Bogeys Episode 11-13/Happy Bogeys Episode 11-13
<2015年/日本/5分>
謎の生物ハッピーボギーたちが、姿を変えて、形を変えて、次から次へとやってくる。彼らが発する謎の言葉に、彼らが行う謎の動きに、果たして意味はあるのかないのか。ふっと肩の力が抜ける、ハッピーな気分になれる作品。
©Takashi KURIHARA
監督:クリハラ タカシ
1977年東京都生まれ。1999年マンガ「アナホルヒトビト」で商業誌デビュー。2001年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。マンガ、アニメーション、イラストなどを制作。
あたしだけをみて/Look at Me Only
<2016年/日本/7分>
カフェでデート中のカップル。男はペットのモルモットばかりを可愛がり、女はそれにだんだんと腹を立てる。付き合い始めのドキドキは一体どこへ。恋愛の機微をコミカルに描いた、変幻自在のストップ・モーションアニメーション。
©2016 Tomoki Misato
監督:見里 朝希
1992年東京都生まれ。2016年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業。現在、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に在学中。
MASTER BLASTER/Master Blaster
<2014年/日本/4分>
菅原信介のデビューアルバム「ときめきスイッチ」に収録されている同名曲のミュージックビデオ。お尻の穴に隠れていたい女の子の恋心、独占欲、嫉妬心、罪悪感が、とめどなく溢れ出し渦巻く刺激的な作品。
©Sawako Kabuki
監督:冠木 佐和子
1990年東京都生まれ。2013年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。アダルトビデオ会社勤務を経て、2016年多摩美術大学大学院修士課程デザイン専攻グラフィックデザイン領域を修了。
Noisy Midnight/Noisy Midnight
<2016年/日本/3分>
深夜にアパートの自室でサックスを演奏するウサギ。そこに隣室でタンバリンを演奏していたブルドッグが勢いよく怒鳴り込んでくる。愛嬌溢れるキャラクターたちのドタバタコメディを3Dアニメーションで大胆に描いた一作。
©Yuka Umetsu 2016
監督:梅津 侑華
2009年山形県東根市立第一中学校を卒業し、私立山本学園高等学校の衣創科に入学。卒業後、文化服装学院の服装科で 二年間ファッションデザインを学ぶ。現在、日本工学院八王子専門学校のCG 映像科に在学中。
かたすみの鱗/Scutes on My Mind
<2015年/日本/9分>
女性がおぼろげな記憶を思い出す。幼い頃に行った博物館。恐竜の化石や、クジラの剥製。迷子になり出会った初老の館長との不思議な体験。鉛筆とマーカーで一枚一枚丁寧に描かれた画が、「過去」と「現在」を優しくつなぐ。
©Megumi Ishitani / Tokyo University of the Arts
監督:石谷 恵
1991年兵庫県生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科を卒業し、2015年同大学院映像研究科アニメーション専攻修了。現在、東映アニメーション株式会社に演出助手として勤務している。
such a good place to die/such a good place to die
<2015年/日本/3分>
命あるかのように動く景色。記憶の中に循環するもの。響き合う”時”の多様な姿。形あるものはみな、踊る…。想像の風景を歩くように思考し、絵コンテやタイムシートをほとんど用意せず、ひたすら作画をして制作された作品。
©Onohana / gin_nan ni ame
監督:小野 ハナ
1986年生まれ、岩手県育ち。2014年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。アニメートにおける身体性や心理性の模索、心象風景や記憶の描写などを主軸に活動中。主な作品に『澱みの騒ぎ』(14)、『あいたたぼっち』(16)など。
おひさま/The Sun
<2015年/日本/4分>
昔々、あるときからおひさまが塞ぎ込み、夜が明けなくなった村があった。ある日、通りがかりの旅人がおひさまを元気づけるために励ましの歌を歌いだす…。元気になりたい人に贈る、なんちゃってミュージカルアニメーション。
©2015しょ~た
監督:しょ~た
1993年神奈川県生まれ。2012年東京造形大学アニメーション専攻領域入学。2015年東京造形大学卒業制作展にてZOKEI賞、第14回インディーズアニメフェスタにて審査員賞受賞。今年度からは付属の大学院に進学し、制作活動を続ける。
愛のかかと/To Heel
<2016年/日本/10分>
女学生。OL。ホステス。老婆。人には言えぬ、密かな愉しみ。大胆にデフォルメされたアニメーションの中で、それぞれに欲望を追い求めていく姿が艶やかに怪しく描かれる。手書きの作画を3Dの空間でライティングして撮影された。
©2016 MADOKA/Graduate School of Film and New Media, TOKYO university of the ARTs
監督:円香
1990年千葉県生まれ。2012年東京造形大学アニメーション専攻領域卒業。2016年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。女性や魔女といったテーマに関心を持ちアニメーションを制作。代表作『GYRØ』(14)はバンクーバー国際映画祭やシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭など国内外の映画祭で上映、受賞。
東京コスモ/Tokyo Cosmo
<2015年/日本/4分>
東京の夜空の下、一人暮らしのアパートに帰ってきた女性の「ちょっと寂しい日常」が「ちょっと楽しい冒険の世界」へと変わっていく。イマジネーション豊かな映像が、主人公の心を軽やかに照らすフルCGアニメーション。
©TOKYO COSMO
監督:宮内 貴広
学生時代にグループ制作したCGアニメ『CHILDREN』が国内外で多数受賞。youtubeに公開された動画は200万回以上、世界中で視聴されている。現在は都内のCGプロダクション勤務。