短編コンペティション部門
短編 ③ (合計70分)
くだらない くだらない この世界。/テイク8/TO FEEL HUMAN
7.18(月・祝)14:30
7.21(木)17:00
7.17(日)11:00
7.17(日)13:30
くだらない くだらない この世界。/A Worthless Man
<2015年/日本/28分>
この世界に生きる。
それってどんな意味があるんだろう。
人影もまばらな海辺で腰を下ろし、なにやら物思いにふける男。少し離れて同じように腰を下ろし、食事をする女。陽も陰ってきたころ、二人はひょんなことから話し始め、そこから互いに何かが変わっていく。
©2015 Kohei Takayama
監督:高山 康平
出演:池田良、加藤理恵、三坂知絵子
<解説>
『恋人たち』(15)で横柄ながらも繊細な心をもつ弁護士を演じた池田良と、『或る夜の電車』(14)、『なけもしないくせに』(16)などの加藤理恵が、人生に行き詰まった者たちの心の葛藤を、とりとめのない会話の繰り返しから丁寧に綴っていく本作。監督は、『距離 それから、アポロジイ』(13)が横濱HAPPY MUS!C映画祭短編部門2015で最優秀賞を受賞した高山康平。映像の中で映し出される海と空の広がりが、登場人物たちを時に冷たく、時に温かく包み込む。
監督:高山 康平
1987年、千葉県生まれ。大学の頃から映画に取り憑かれ、映画製作を志す。自主映画の助監督を経て、大学卒業後より自身の監督作を製作。これまでに4本の短編を監督し、2作目の『距離 それから、アポロジイ』(13)が横濱HAPPY MUS!C映画祭2015の短編部門で最優秀賞を受賞した。
テイク8/Take 8
<2015年/日本/19分>
想定外の公私混同!?
ウェディング・ワン・シチュエーション・コメディ。
自主映画監督の隆夫は、恋人の茜を花嫁役にして「結婚」がテーマの新作を結婚式場で撮影中。残すは1シーンのみとなるが、花嫁の父役が現場に現れない。そこへ、茜の父が見学にやってきて…。
©八王子日本閣
監督:上田 慎一郎
出演:芹澤興人、山本真由美、牟田浩二、山口友和、細川佳央、福島龍一、北井敏浩、曽我真臣
<解説>
『恋する小説家』(11)での2012年本映画祭短編部門ノミネート以来、2度目のノミネートとなった上田慎一郎監督によるコメディ作品。オムニバス映画『4/猫-ねこぶんのよん-』(15)で上田監督が担当した「猫まんま」や『珍遊記』(16)などの山本真由美と、メジャー作品から自主映画まで数多くの作品に出演し、多くの映画監督に愛される芹澤興人の二人が、夢と結婚の間で揺れるカップルを演じている。本作は第3回八王子Short Film映画祭グランプリ、第3岩槻映画祭グランプリを受賞している。
監督:上田 慎一郎
中学生の頃から友人と自主映画を制作。2009年、25歳の時に仲間を集い、映画製作団体PANPOKOPINA(パンポコピーナ)を結成。当団体で現在までに12本の映画を制作し、国内で30以上の映画祭で入選・受賞を果たす。普遍性の高いメッセージをポップにくるんだエンターテイメント作品を創り続けている。
TO FEEL HUMAN/To Feel Human
<2016年/日本、アメリカ/23分>
人間の感情を知りたい。
スタイリッシュな映像で描くヒューマン・ファンタジー。
一切の感情を持ち合わせていない天使は、人間の感情を知るため謎の導き手のもとへと赴き、街に降り立つ。天使はさまざまな人間との出会いのなかで、その心に戸惑いながらも、一人の女性を助けることになる。
©PRECIOUS SUZUKI FILMS
監督:鈴木 淳評
出演:フレイザー・プレシャス、イーストン・アレクセイエフ、ポンタス・ダブスジョ、ナタリア・クチャリナ、ティモシー・ホーグ、ヘンリー・コールマン
<解説>
人間の感情に興味を抱いた天使が、とある街に降り立ち、そこで出会った女性との関係を通して人間の醜さと温かさを知っていく本作は、全編アメリカで撮影され、スタイリッシュな映像で独特の世界観を描いている。『チルソクの夏』(04)で映画俳優としてデビューし、『実写映画 テニスの王子様』(06)、『カミュなんて知らない』(06)などに出演した鈴木淳評監督は、2011年から自主映画を撮り始め、今年の2月からロサンゼルスの映画学校に留学している。本作は映画学校のルームメイトと制作した作品で、主演のフレイザー・プレシャスもその一人である。
監督:鈴木 淳評
2011年から自主映画を作りはじめる。2013年、カメラマンとしても活動。現在、ハリウッドの映画学校にてカメラマンの勉強中。