長編コンペティション部門
アウト・オブ・マイ・ハンド/Out of My Hand◊ジャパン・プレミア◊
7.19(火)11:00
7.23(土)14:00
<2015年/アメリカ/88分>
自由を意味する国から“自由の国”へ。
在米日本人監督が描く、人生との闘い。
リベリアのゴムプランテーションで働いていたシスコは、より良い生活を求めて、家族を残し単身N.Y.へと渡る。タクシードライバーとして働き始め、未来が切り開けたかのように思えたシスコだったが…。
©TELEVISION
監督:福永 壮志
出演:ビショップ・ブレイ、ゼノビア・テイラー、デューク・マーフィー・デニス、ロドニー・ロジャース・ベックレー、ディヴィッド・ロバーツ、シェリー・モラド
<解説>
安住を求め移住した土地で再び襲ってくる危機という、2015年のカンヌ国際映画祭パルム・ドール『ディーパンの闘い』(15)を思い起こさせるグローバルな社会問題をテーマにしたのは、北海道出身で現在アメリカを拠点に活動している福永壮志監督。初長編作品となる本作は、2015年のベルリン国際映画祭パノラマ部門で世界初上映された後、ロサンゼルス映画祭のアメリカ作品コンペティション部門で最高賞に当たる「USフィクション賞」を受賞、今年のインディペンデント・スピリット賞では、2014年の東京国際映画祭グランプリ作品『神様なんかくそくらえ』(14)などと並び、製作費50万ドル以下の作品に与えられるジョン・カサヴェテス賞に日本人として初めてノミネートされた。本作でリベリアでの撮影を担当した村上涼は現地でマラリアに感染し、33歳の若さで逝去している。
監督:福永 壮志
北海道出身。現在ニューヨークを拠点に活動する映画監督。ナショナル・ボード・オブ・レビュー、IFP、Berlinale Talents等の著名な団体から支援を受ける。2015年に完成した初長編作品となる本作は、全米で配給されたほか、インディペンデント・スピリット賞では日本人監督として史上初となるジョン・カサヴェテス賞のノミネートを果たし、多数の映画祭で受賞される。