長編コンペティション部門
見栄を張る/Eriko, Pretended
藤村明世監督インタビューはこちら>>
7.19(火)14:00
7.23(土)17:30
<2016年/日本/93分>
人間誰しも、どこかで見栄を張って生きている。
それは、死ぬときも。
絵梨子は疎遠だった姉の訃報を聞き、地元へ戻って来る。葬儀の後、絵梨子は姉が女手一つで育てていた息子・和馬を引き取る決意をする。そして姉の仕事は、葬儀で涙を誘う“泣き屋”だったことを知る。
©Akiyo Fujimura
監督:藤村 明世
出演:久保陽香、岡田篤哉、似鳥美貴、辰寿広美、真弓、倉沢涼央(旧:齋藤雅弘)、時光陸
<解説>
“泣き屋”という、今は存在しない職業を題材に、誰もが抱えている不安や、そしてタイトルにもある“他者への見栄”を描いた本作は、シネアスト・オーガニゼーション大阪の助成により製作され、今年の大阪アジアン映画祭でワールド・プレミアされた。本映画祭での上映が関東初、コンペティションでの上映も初めてとなる。藤村明世監督はニューシネマワークショップの実習作品『彼は月へ行った』(14)が第36回ぴあフィルムフェスティバルなどで入選、本作で初の長編作品に挑んだ。姉の死を機に“泣き屋”を始める主人公を「めちゃコミック」CM出演のほか、『INNOCENT15』(15)など、多くのインディーズ映画でも活躍する久保陽香が演じている。
監督:藤村 明世
1990年東京都生まれ。明治学院大学文学部芸術学科にて映画学を専攻。大学時代に通っていた、映画学校ニューシネマワークショップで撮った『彼は月へ行った』(14)が、第36回ぴあフィルムフェスティバルや仙台短篇映画祭2014、第6回下北沢映画祭などで入選し、評価される。大学卒業後、東宝系の商業映画の制作部や助監督を経て、再び映画監督の道を志す。本作『見栄を張る』は4本目の監督作品であり、初の長編映画となる。