長編コンペティション部門
暗黒街/Suburra
7.17(日)17:00
7.21(木)11:00
<2015年/イタリア、フランス/130分>
金と欲望が渦巻く裏社会。
男たちの思惑が交錯するバイオレンスムービー。
ローマ郊外の港町をラスベガスのようにしようと企む悪徳政治家フィリッポ。しかし、ある殺人事件をきっかけに、開発計画は政界や犯罪組織の対立を巻き込んだ莫大な利権を巡る抗争へと発展していく。
©LA CHAUVE SOURIS / ©INDIE SALES
監督:ステファノ・ソッリマ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィアーノ、エリオ・ジェルマーノ、クラウディオ・アメンドラ、グレタ・スカラーノ、アレッサンドロ・ボルギ、ジュリア・エレットラ・ゴリエッティ
<解説>
2011年11月12日にベルルスコーニ首相が退陣を表明するまでの一週間を映画の背景として、ローマ郊外に蠢く、悪徳政治家や暴力団が絡んだ裏社会を描いた本作は、本国で高い評価を受け、イタリアのアカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で5部門にノミネートされた。国際的にも、2016年のロッテルダム国際映画祭やグラスゴー映画祭で上映されたほか、シドニー映画祭ではスペシャル・プレゼンテーション部門に選出されている。また、本作のステファノ・ソッリマ監督は2012年の監督デビュー作『ACAB – All Cops Are Bastards』(未)が同年のモスクワ国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を含む3賞を受賞するなど、イタリア映画界期待の監督である。
監督:ステファノ・ソッリマ
ローマ生まれ。マカロニ・ウェスタンの名匠セルジオ・ソッリマ監督の息子。CNN、CBS、NBCなどのテレビ局でカメラオペレーターとして戦地で活動した後、トリノ映画祭で評価された短編『Grazie』(92)で監督としてデビュー。その後、短編作品がカンヌ、ヴェネチア、シッチェス映画祭で上映された。TVシリーズ「Romanzo criminale」(08〜10)を手がけた後、『ACAB – All Cops Are Bastards』(12)で長編監督デビュー。イタリアのアカデミー賞であるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀新進監督賞にノミネートされた。TVシリーズ「Gomorrah」(14〜)で多くのエピソードを監督している。