短編コンペティション部門
短編 ④ (合計70分)
想影/Omokage
<2016年/日本/30分>
中学時代の恋心。大人になったら、その気持ちは…。
高杉真宙、松原菜野花主演。
中学生のころ、由美は同級生の栄に想いを寄せていた。いつも優しくしてくれる彼のことが、頭から離れない日々―。時は流れ、大人になった由美はある日、母親から栄の結婚話を聞かされる。
©omokage
監督:加藤 慶吾
出演:高杉真宙、松原菜野花、細田善彦、三瓶美菜、日高七海、岡見百桃、東佳代子
<解説>
『渇き』(14)や『ぼんとリンちゃん』(14)をはじめ、確かな演技力で注目の若手俳優、高杉真宙と、2012年本映画祭監督賞、SKIPシティアワードを受賞した中野量太監督の『チチを撮りに』(12)で存在感を見せ、同監督の最新作『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)にも出演している松原菜野花が、淡い初恋を心に秘めた中学生を瑞々しく演じる本作。加藤慶吾監督は、早稲田大学在学中に監督した『RELAY』(13、共同監督:小向英孝)で、第7回TOHOシネマズ学生映画祭再生可能エネルギー部門グランプリを受賞している。
監督:加藤 慶吾
1988年生まれ。神奈川県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。大学在学中より映画制作を始める。現在は広告代理店にてWEB広告プロモーションに従事する傍ら、映像制作を行う。これまでに監督・プロデュースした作品は、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア、東京学生映画祭、TOHOシネマズ学生映画祭などにてノミネートされている。
ピンパン/Ping Pang
<2016年/日本/15分>
柳英里紗主演。
打ち込んで、ぶつける、卓球映画。
職場ではセクハラを受け、何も抵抗できないでいる女。仕事の後、毎日のように卓球場に通っているが、試合をするわけでもなく、一人黙々と練習に打ち込むことで現実逃避する日々を過ごしていたが…。
©DEEP END PICTURES Inc.
監督:田中 羊一
出演:柳英里紗、彭羽、松川のりすけ、石橋征太郎、芹澤興人
<解説>
まるで事故のように何かと「出会う」ことで、冴えない毎日が少しだけ色づいて見えるような、そんなささやかな瞬間を短編ならではのアイディアと構成で描いた本作。今年の第69回カンヌ国際映画祭のショート・フィルム・コーナーで上映されたほか、8月末に開催されるオーデンセ国際映画祭のコンペティション部門にもノミネートしている。監督は武蔵野美術大学で映像を学んだ田中羊一。主演は、『チチを撮りに』(12)で松原菜野花とともに姉妹を演じ、『ローリング』(15)など話題作への出演が続く柳英里紗。
監督:田中 羊一
1984年 千葉県出身・武蔵野美術大学映像学科卒業。卒業制作『そっけないCJ』で2007年、第11回水戸短編映像祭コンペティション部門にてグランプリを受賞。2010年、第6回CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)にて『CJシンプソンはきっとうまくやる』を制作。2012年にはMOOSIC LABにてヤングポール監督と『ムージック探偵 曲菊彦』を共同監督 。
嘘をついて/Lies
<2015年/日本/25分>
本当の自分より、ちょっと良い自分になれる嘘。
その嘘が、少しずつ、本当になればいい。
英語教師のチエコ、一児の母のミカコ、駆け出し小説家のショウコ。女3人、仲の良い友達。それぞれ悩みを抱え、小さな嘘をつきながら人生を送っている。彼女たちは、その先に何を見出すのか。
©YUJI MITSUHASHI
監督:三ツ橋 勇二
出演:田中千佳子、中村貴子、高橋恭子、信國輝彦、山崎カズユキ、仙北谷歩、平澤瑤
<解説>
女性演劇ユニット「チタキヨ」の劇作家、米内山陽子が脚本を手がけ、女優の田中千佳子、高橋恭子、中村貴子の3人を主演に据えた本作は、リアリティのある演技とセリフのひとつひとつに、女性なら誰もが抱える胸の内がはらりとこぼれ落ちていく。監督の三ツ橋勇二は、現在、広告映像のディレクターとして活動しながら短編映画を制作。『UNKNOWN』(10)、『KIDNEY』(11)が2作連続で釜山国際短編映画祭にて上映されている。本作はショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016でも上映された。
監督:三ツ橋 勇二
1978年生まれ。広告制作会社の大日にて映像ディレクターとして活動。これまで制作した短編映画は、ベルリン国際短編映画祭、釜山国際短編映画祭など国内外の映画祭で上映される。